その15
この小籠包(シャオロンパオ)が
旨い
のです。
スープが皮の中でタプタプして
ジューシーで旨味のある小籠包でした。
昔、漫画で読んだ旨い小籠包とはこーゆー物だったのか!と勝手に納得しました。
十数年前に読んだ漫画の記憶を呼び起こす味でした。
こーなったらビールなんて飲んでいられません。
さっきの青菜の炒め物やお通しなんて目もくれません。
ひたすら小籠包を食べ続けます。
会話が無くなったのは言うまでもありません。
ひたすら食べて満腹になりました。
ようやく会話も復活しました。
満足です。
また狭い階段を下りて1階に戻ると、
来た時と違い、
大混雑です。
狭い店から人が溢れ、歩道にまで浸食しています。
人込みをかき分け外に出ます。
バスはまだ来てないようです。
仕方が無いので店から離れたところにいきます。
その歩道にワゴンとゆーか
ただの台にTシャツを並べて売っているおっさんがいました。
明らかに正規品ではありません。
しかし、ここで大魔王の着替え(その2)を購入することになりました。
伊豆にいる叔母に似たS野さん(♀)が真剣に吟味します。
やっと決定したTシャツもそのまま買う訳ではありません。
もちろん
値切る
のです。
しかし、おっさんも負けてはいません。
意地と意地とのぶつかりあいとなってきました。
大魔王が仲介に入ろうとしましたが、
ここまでくると
金額の問題では無い
ようです。
プライドを研ぎ澄ました攻めぎあいです。
秀でた(ひいでた)者同士の戦いはなかなか勝負がつかないのが世の常です。
結局、痛み分けのような形でびみょーに安くなったTシャツを大魔王自身が購入しました。
巌流島の決闘
のような戦いを見守って
クタクタになった頃にバスはやってきました。
満腹&ビールときたら眠るに決まっているのですが、
このツアーはそんな
甘い事
を許してくれません。
眠りの入口を入りきったところで起こされました。
その16へつづく
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Last Update: 2006/01/11
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